ブレースを2段に配置した場合でも、(中央で分割) δの値は変わらない。サッシをたくさん欲しい場合、ブレースが不足する場合が多々生じる。剛床仮定によって上記の2種類のブレースのδは、同じになるはずである。つまり、同一階・同方向であれば、層間変形角は同じになる。私は、各ブレースごとに層間変形角を計算し数値が同じであることを確認して、計算が正しいことの担保としている。

M(モジュール)の場合の、ブレース1段の時の水平剛性は、

K=(EA)/M×cos3θ (3は指数)

MがM/2の場合の、ブレース1段の時の水平剛性は、θが変わり

K=(EA)/M×cos3θ2で、上記の1/3程度に目減りする。⇒負担する応力が1/3程度になる。このため、M/2の場合は、ブレースを2段にすることが多い。その場合θは変わらないため、

K=(EA)/M/2×cos3θ/2となり、W=Mの場合の水平剛性と同じになる。詳細はK=P/δから考察します。

ただし、狭い柱間隔でブレースを2段にすると、引抜力が大きくなりますので、1・2階とも、同じ位置にブレース2段を配置することは、避けた方が良いと思います。

 

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